三宅香帆著『考察する若者たち』（PHP研究所）の感想

三宅香帆『考察する若者たち』（PHP研究所）

若者界隈で考察系の動画が人気らしい。考察系のYouTuberは、作者の意図はコレだと「正解」を提示してくれることが若者にとって有難いのだとか。

わたしも料理のレシピを参考にしたり、姿勢をよくするためのストレッチ的なものを見たりする。たしかにそれはある種の正解を動画に求めていると言えるかも。

でもドラマや映画の考察動画は見たことない。

というか、読んだり観たりした作品の感想はその人それぞれで正解なんてないよね。

わ！思わず断定してしまった。

と、とにかく私はそう思っています。作品の感想に正解などない界隈の人。

逆に、小説に正解があると信じてる界隈があるんだなとビックリした。

三宅さんによれば、令和の学校生活ってラインとかインスタとかのアカウントあるの普通で、それって学校の友達関係が SNS のプラットフォームもそのまま載っかっているってことみたい。

そんな高校生活を想像する。。。

Facebookで繋がっている友達って、地元の、同じ高校の連中って感じあるよね。アレが現役時代からある世代が今の若者ってことだよね。

なんかそれって同じ学校とか、同じ部活とか界隈なはずだけど、もうスマホ捨てない限り逃れられない永遠な繋がりって感じかも。

実際、そこで何しゃべればいいのかね？

怖い。

正解求める気持ち分かったかも。なんとなく。

そういえば、YouTubeで三宅さんが令和ロマンの高比良クルマさんと対談してる動画があって、そこで考察する若者の時代的背景などを語っていて、本書を読む上で参考になった。

あ、カバーイラストは”考察する若者”ではなく、“紅茶啜るおじさん”です 😅